福島県南会津の名所・大内宿。古い民家が連なる街並みとともに名物の「ねぎそば」が有名ですが、周辺にはお団子やお餅、せんべいなど手軽に味わえるグルメがたくさんあります。
本記事では大内宿周辺で楽しめるおすすめグルメ食べ歩きスポットをまとめ、絶品スイーツや名物郷土料理と共に紹介します。またアクセスやマナーなどのポイントも解説し、初めての方でも安心して訪れることができるコツをお伝えします。
歴史ある街並みを眺めながら味わう楽しさが詰まっています。
緑豊かな風景に囲まれた大内宿周辺では、旬の地元食材を使った手作りグルメも楽しめます。
大内宿周辺で楽しむグルメ食べ歩きスポット
大内宿通りには茅葺き屋根の古民家が軒を連ね、昔の宿場町の風情が今も残ります。
その両側には飲食店や土産物店が並び、街歩きをしながら気軽に地元グルメを味わえるスポットがあります。
観光駐車場に車を停めてぶらりと散策すると、焼き団子やそば、お餅など片手で食べられる名物料理を次々に見つけられ、飽きることがありません。
金太郎そば山本屋:えごま味噌の焼き団子
金太郎そば山本屋はこだわりのえごま味噌を使った焼き団子が名物です。そば粉で作った団子に甘めのえごま味噌を塗って炭火で香ばしく焼き上げます。
一口頬張ると外はカリッと、中はもちもちした食感。素朴な甘辛い味わいがクセになり、食べ歩きのお供にぴったりです。
茶房やまだ屋:雪室珈琲とダシ巻きサンド
茶房やまだ屋は雪室(雪を利用した貯蔵庫)でじっくり熟成させた「雪室珈琲」が味わえる店です。低温で焙煎するため苦みが少なく、まろやかな香りが特徴。
また、出汁巻き卵のサンドイッチも人気メニューで、出汁の効いたふわふわの卵が口いっぱいに広がります。寒い季節には店先でテイクアウトしたホットコーヒーを片手に、温まりながら食べ歩くのがおすすめです。
そば処こめや:郷土料理と栃餅
そば処こめやは地元下郷町のそば専門店で、石臼挽きの香り高いそばが自慢です。中でも独特のスタイルで提供される「高遠そば」(一本ねぎそば)が名物。
またおやつには栃の実を練り込んだ郷土菓子「栃餅」や、さつまいもの「いも餅」もおすすめです。
どちらも素朴な甘みで、炭火で焼き上げたもちもち食感が楽しめます。
本家玉屋:黒米入りのきんつば
本家玉屋は江戸時代から続く老舗甘味処で、黒米入りの「きんつば」が名物です。薄皮に粒あんを包んであり、外はサクッと中はもちもちとした食感。
黒米入りならではの香ばしさと素朴な甘さが人気で、お土産としても喜ばれる一品です。
山形屋:炭火焼きせんべい
山形屋は炭火で焼き上げる手焼きせんべいの名店です。醤油だれを二度漬けして焼き上げるせんべいは香ばしく、薄くても満足感のある食べ応え。
形も素朴な田舎風で、丸型だけでなくハート型など変わり種も人気です。焼きたては熱々でカリッとした食感が楽しめ、食べ歩きにもお土産にもぴったりです。
大内宿周辺で味わう郷土料理・名物グルメ
大内宿周辺には食べ歩きグルメだけでなく、郷土料理の名店もあります。中でも一本ネギを箸にした「高遠そば」は大内宿の名物で、店ごとに味わいが異なります。
また会津名物の甘いお餅や揚げまんじゅうなど、素朴な郷土料理を味わえるお店も多いです。
ここではそんな郷土料理と名物をご紹介します。
一本ねぎ蕎麦:大内宿名物の田舎そば
幅広の手打ち蕎麦と一本ネギをあわせた「高遠そば」は、大内宿の名物郷土料理です。ネギを箸代わりに使うユニークなスタイルで、ネギの甘みと香ばしさがそばにアクセントを添えます。
風味豊かなそばつゆにネギの旨みが溶け合い、寒い季節には体が温まる一杯です。
しんごろう:伝統の焼き餅と黄金味噌
しんごろうは会津地方の伝統的な郷土菓子で、餅米を握り串に刺しえごま味噌を塗って炭火で焼き上げます。味処みなとやでは注文後に焼き上げるので、外はカリカリ、中はほくほくの食感が味わえます。
甘辛い味噌だれの香ばしい風味とお米の甘みが調和した、素朴で温かみのある一品です。
栃餅:豊かな自然の実りを味わう
栃の実をすりつぶしたきな粉をまぶした「栃餅」は、大内宿を代表する郷土菓子です。香ばしい黄な粉は甘さ控えめで、焼いた餅との相性が抜群。
もち米のもっちり感と香ばしさが食欲をそそり、ひと口で素朴な味わいが広がります。
古くから地元で親しまれる味で、自然の恵みを感じられる逸品です。
天ぷらまんじゅう:会津寺院生まれの揚げ饅頭
天ぷらまんじゅうは会津地方発祥の郷土菓子で、揚げたては外はサクサク、中はふんわり。こしあん入りの饅頭を薄衣でカラッと揚げており、甘さは控えめです。
揚げ物ながら軽い口当たりで、冬には熱々を頬張れば体が温まります。昔話に登場するほど昔から親しまれ、地元グルメとして定番のおやつです。
スイーツ好きにおすすめ!大内宿周辺甘味スポット
大内宿周辺には和菓子だけでなく、洋菓子や夏のデザートも楽しめるスポットがあります。ここで紹介するのはアイスクリームのようなデザート系です。夏場には冷やしたラムネやかき氷も人気。街歩きの途中に甘いものを見つけて、ひと息つきましょう。
若松屋:アイス最中でクールダウン
若松屋は自家製アイス最中が看板メニュー。パリッと香ばしい最中の皮に濃厚なバニラアイス、季節限定フレーバーなどを挟んでいます。
ひんやり甘いアイスと香ばしい皮のコラボレーションが絶妙で、夏のおやつにぴったりです。甘さと冷たさで暑さを吹き飛ばせます。
分家玉や:ケーキと焼き菓子のカフェ
分家玉やは本家玉屋の洋菓子店で、パティシエ特製のケーキや焼き菓子が揃います。ウッディで落ち着いた雰囲気の店内で、ブルーベリーチーズケーキや和栗のモンブランなど季節限定ケーキを。
プリンやスコーン、クッキーなどの焼き菓子も手土産にぴったりで人気です。甘さ控えめの上品な味わいで大内宿散策の休憩に最適です。
夏季限定:川辺のラムネとかき氷
夏場には大内宿の小川で冷やしたラムネや、雪室天然氷のかき氷が人気です。川の冷気を感じながらシュワッとしたラムネを飲めば暑さも吹き飛びます。
かき氷は地元産果物のシロップで風味豊か。さっと溶ける雪氷の口どけも格別です。夏季限定の贅沢なひんやりグルメが楽しめます。
大内宿食べ歩きのポイントとマナー
まず心得ておくべきはマナーです。大内宿では「食べ歩き」は楽しめますが、店先や休憩所で立ち止まって飲食するのがマナー。*歩き食べ*は他の観光客の迷惑になるので避けましょう。舗装路の段差や石畳があるため、歩きやすい靴を選んでください。ゴミは各自持ち帰り、町内の指定場所で処分しましょう。車で訪れる方は街中に駐車場がないため、必ず町営の駐車場に停めるよう注意が必要です。
また、のんびり散策したいなら混雑する土日祝日を避け、平日や早朝に訪れると比較的ゆったり楽しめます。
「食べ歩き」と「歩き食べ」の違い
「食べ歩き」とは、各店を散策しながらさまざまなグルメを少しずつ楽しむことです。「歩き食べ」は、店から買ったものを持ちながら移動しつつ食べる行為で、周囲への配慮が必要。
大内宿では通路が狭いため、購入したグルメは店先や休憩所でいただきましょう。お互いに気持ちよく楽しむためにも、このマナーを守ることが大切です。
おすすめの時間帯と服装
平日や早朝の時間帯は比較的空いているのでおすすめです。四季折々の景色を楽しむため、季節に合わせた服装を。夏は帽子や水分補給を、冬は防寒と滑り止めがある靴を準備しましょう。
歩きやすい服装で訪れると、食べ歩きもより快適に楽しめます。
アクセスと駐車場ガイド
車の場合、磐越道の「会津若松IC」から約60分。大内宿の周辺には町営の有料駐車場があり、そこから徒歩で観光します。
公共交通ではJR会津鉄道湯野上温泉駅からバスやタクシーで約10分です。各飲食店に駐車場はないので、車は必ず町営駐車場を利用しましょう。
まとめ
以上が大内宿周辺の食べ歩きグルメ紹介でした。今度の旅行ではぜひ紹介したスポットに足を運んでみてください。歴史と自然に癒されながら、地元の味を満喫する贅沢な一日になるでしょう。
最後に大内宿を訪れたら、郷土料理やスイーツなど複数の名物を味わえる「食べ歩き」を計画に組み込んでみてください。季節ごとの風景と共に、地元食材の美味しさを心ゆくまで堪能しましょう。
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