福島県南会津郡の大内宿は歴史情緒溢れる宿場町です。にぎやかな街道沿いには飲食店が点在し、ランチにぴったりのグルメスポットも充実しています。
特に一年中楽しめる名物「ねぎそば」や、自家製餅を使ったスイーツは訪問者に人気です。
本記事では、地元プロが厳選した大内宿の人気おすすめランチ店を解説します。定番メニューの紹介や混雑回避のコツもまとめたので、これから大内宿でランチしようという方に役立つ内容です。
地元産の食材を使った郷土料理から伝統菓子まで、ランチを囲炉裏の雰囲気で楽しめる店が多々あるので、家族旅行からカップルまで幅広い層に人気です。大内宿のグルメ選びに役立つ最新情報をお届けします。
大内宿ランチで人気おすすめ店をチェック
大内宿の通りには築百年以上の古民家を活かしたお店が連なり、ランチタイムは観光客で賑わいます。特に蕎麦店や郷土料理店が目立ち、名物料理を提供する店が多いのが特徴です。
ここでは人気店をピックアップし、名物メニューや特徴を表にまとめました。初めて訪れる方は、この表を参考に気になるお店をチェックしてみてください。
店名 | おすすめメニュー | 予算・特徴 |
---|---|---|
大内宿 三澤屋 | ねぎそば | 約1,300円・囲炉裏のある古民家でいただく名物高遠そば |
そば処 こめや | 揚げ餅・栃餅 | 1個約100~200円・自家栽培もち米の揚げ餅が名物 |
金太郎そば山本屋 | くるみそば | 約1,000円・会津産の胡桃を使った香り豊かなそば |
大内宿 味処 みなとや | しんごろう・ねぎそば | 約1,300円~・じゅうねん味噌のしんごろうと蕎麦コースが人気 |
上記のほかにも、町内にはアイスやコーヒーが評判のカフェも点在しています。それぞれ営業時間や定休日が異なるため、訪問前に公式情報を確認しましょう。次に各店の特徴を詳しく解説します。
大内宿 三澤屋 – ねぎ一本で味わう名物そば
大内宿の名物「ねぎそば」が味わえる代表店の一つが三澤屋です。築約350年の古民家を改装した趣ある空間で提供される高遠そばは、手打ちそばに一本の長ネギが添えられるユニークなスタイルが特徴。
このスタイルは同店のご主人が遊び心で始めたもので、会津契約農家で育てられた曲がりネギを箸代わりに利用します。ネギ一本でそばをすくって味わう体験は他にはありません。
高遠そばは薬味に大根おろしと辛味そばつゆでさっぱりと食べられます。囲炉裏席でゆったりとつるっとした喉ごしを楽しみましょう。<高遠そば 1,320円(税込)>
そば処 こめや – 自家製もち米のお餅が人気
そば処こめやは、ランチはもちろん甘味でも評判の老舗です。こちらの名物は「揚げ餅」と「栃餅」。店内で自家栽培したもち米でつくる餅を炭火で焼き、風味豊かなじゅうねん(エゴマ)味噌や醤油をつけていただきます。
焼きたての揚げ餅は外はカリッと中はもちもち。素朴ながら後を引く美味しさで、1串200円程度とお手頃です。栃の実を練り込んだ栃餅(あん入り)も秋から春にかけて販売されており、こちらもお土産に人気です。
もちろん蕎麦も味わえます。鴨汁そばや肉そばなど郷土色豊かなメニューが揃いますが、注目はやはりもち菓子。揚げ餅や栃餅はテイクアウトも可能なので、散策のお供にもおすすめです。
金太郎そば山本屋 – 会津産くるみそばを堪能
大内宿本通りに店を構える山本屋は、「魔法のくるみそば」とも呼ばれる胡桃そばが名物です。会津産の鬼胡桃を甘辛く煮たペーストをそばに混ぜ込んで打つことで、濃厚な香りとコクが生まれています。
そば粉は地元南会津産のものを中心に使用。そばの割合の異なる「二八そば」も選べ、温かいかけそばでも胡桃の風味がしっかり楽しめます。店内は木造・茅葺き造りの建物で、落ち着いた雰囲気。囲炉裏のある座敷席で郷土の味覚をゆったり堪能できます。
胡桃のすりおろし付けだれでいただく「くるみそば」は一杯1,000円前後。焼き団子や焼きおにぎりなどの軽食もあるので、食後の小腹満たしにも便利です。
大内宿 味処 みなとや – じゅうねん味噌のしんごろう
創業100年以上を誇るみなとやは、大内宿随一の人気店。こちらの名物「しんごろう」は、五分づき米を丸めて串に刺し、じゅうねん味噌(エゴマ味噌)をつけて炭火で焼いた郷土料理です。
ふっくらとしたお米の甘みと香ばしい味噌のコラボレーションは格別。昔ながらの囲炉裏端で焼き立てを味わえます。単品のしんごろうもありますが、そばとセットになったコースも人気。そばは通常のざるそばや温かいかけそば、ねぎそば(一本ネギ)などから選べます。
じゅうねん味噌ならではの深い風味と、昔ながらの味わいを求めて県外からのリピーターも多いです。ランチ時は混み合うので、余裕をもって訪れましょう。
大内宿ランチで味わう!おすすめ名物メニュー
大内宿でランチといえばぜひ味わいたいのが地元名物です。新潟や長野から伝わった高遠そばや、郷土色豊かなスイーツ・軽食など、ここでしか食べられないメニューが点在しています。
ここでは代表的な名物ランチメニューを紹介します。大内宿ならではの伝統の味わいをぜひチェックしてみてください。
名物ねぎそば – 大内宿の定番郷土料理
大内宿の代名詞とも言えるのが高遠そば(ねぎそば)です。一本のねぎを箸代わりに使って食べるユニークなスタイルで知られ、主に「ねぎそば」という名称で親しまれています。
高遠そばは、鰹出汁の効いた辛味そばつゆに大根おろし・ネギを加え、さっぱりといただくのが特徴。麺は細めの田舎そばで、つるっとした喉ごしとコシがあります。冬場でもあたたかいねぎそばが人気ですが、暑い季節には冷たいざるそばで楽しむ店もあります。
提供する店によって細かな味付けや薬味が異なるので、食べ歩いてお気に入りの味を探すのも楽しいです。醤油のコクと大根おろしの辛さがバランスのいい「ねぎそば」は一杯1,000円前後が相場です。
栃餅 – 香ばしい会津名物和スイーツ
会津地方の特産品である栃の実を使った和菓子「栃餅(とちもち)」も大内宿で人気の軽食。栃の実をすり潰して混ぜ込んだお餅で、小豆あんを包んだ「団子タイプ」が一般的です。
こめやをはじめとする甘味処で扱っており、甘さ控えめのあんこと素朴なもちの風味が絶妙。外側はほのかな香ばしさがあり、一口サイズで食べ歩きにも向いています。季節限定の商品もあり、秋から春先にかけて提供されることが多いので、訪問時期に合わせてチェックしましょう。価格は一個100~150円程度です。
しんごろう – じゅうねん味噌が香る郷土料理
しんごろうは、会津地方の伝統郷土料理です。うるち米の米粒を半づきにしたものを串に丸め、地元特産のじゅうねん味噌(エゴマ味噌)を塗って焼いたもの。豊かな香りと香ばしい味噌の香りが食欲をそそります。
大内宿では味処みなとやや山本屋などで提供されており、囲炉裏端で焼き立てをいただけるのが醍醐味です。甘めのじゅうねん味噌は焼くことでカラッと香ばしくなり、外側はパリッ、中はふっくら。ランチタイムのサイドメニューやおやつにぴったりのお手軽グルメです。価格は1串200円前後。
大内宿ランチ後に楽しみたい人気カフェ&スイーツ
ランチの後は、散策やカフェで一休みするのもおすすめです。大内宿周辺には甘味処や古民家風カフェが点在しており、休憩しながら伝統的な雰囲気を満喫できます。
ここでは、ランチ後に立ち寄りたい人気カフェやスイーツ店を紹介します。食後のデザートやお茶を楽しみながら、ゆったりとした時間をお過ごしください。
分家玉や – 手作りきんつばなどの和スイーツ
分家玉やは、大内宿の町並みに溶けこむ古民家カフェです。自家製あんこを使った「きんつば」が名物で、外はサクッと中はもっちりとした食感が特徴。きんつばは1個100円とリーズナブルで、焼きたての香りについ手が伸びます。
また、手作りケーキや地元産のお芋を使ったスイートポテトも評判。季節によってはアイスやシャーベットも登場し、ランチの後にぴったりの甘味が揃います。店内は囲炉裏があり、床暖房の効いた座敷でゆったりとくつろげます。コーヒーや紅茶と和菓子の組み合わせで、本格的な甘味タイムをどうぞ。
大内宿 山形屋 – 夏季限定の天然氷かき氷
山形屋は、かつて藍商人の蔵を改装した老舗です。こちらでは夏季限定で天然氷のかき氷が楽しめます。会津の山奥で掘り出した天然氷を手で削っており、ふわふわの氷質と濃厚な手作りシロップが絶品です。
特に人気なのが「栃餅・みるく」味や「果実シロップ」など。氷の下には栗やあんこなど地元の素材が隠れており、ボリューム満点。雪室(雪を利用した冷蔵庫)で熟成させた深煎りコーヒー「雪室珈琲」もあり、食後の一杯に最適です。かき氷は1,000円前後、ブルーベリーや抹茶など季節限定メニューもあります。
茶房やまだ屋 – 雪室で淹れるコーヒーと甘味
茶房やまだ屋は、雪室で熟成させた深煎りブレンドコーヒーが自慢のカフェです。長年雪の中で保管・熟成された豆を使うことで、雑味がなくコクのあるまろやかな味わいになります。
コーヒー以外にも、会津産黒豆の抹茶パフェや手作りケーキ、地元食材のスイーツが揃い、ランチ後のリラックスタイムにぴったり。囲炉裏のある趣ある店内で和の甘味とコーヒーの組み合わせを楽しめます。営業時間は比較的長いので、遅めのカフェ利用にも向いています。
大内宿ランチの混雑回避と楽しむコツ
大内宿は観光地化が進んでおり、特に週末や連休はランチタイムに混雑しがちです。せっかく訪れるなら、効率よく回ってゆったり楽しみたいもの。ここでは大内宿ランチを快適に楽しむためのポイントを紹介します。
人気店の営業時間と定休日を確認
まずは訪問予定の店の営業時間と定休日を事前にチェックしましょう。多くの飲食店は10:00~15:00(月末までの時期は16:00)頃まで営業し、材料切れで早仕舞いすることもあります。
定休日は店舗によって異なりますが、冬季休業になる店もあるので注意。公式サイトや観光案内所の情報を確認し、行く店を絞り込んでおくと安心です。入口に貼られたメニューや営業時間を見て判断し、行列になっている場合は別の店に切り替えるのも一つの手です。
おすすめの訪問時間帯と混雑状況
ランチピークは11:30頃から13:00頃です。可能であれば開店すぐか午後遅い時間に訪れると待ち時間が少なくて済みます。
例えば午前中の早い時間に到着し、朝食を軽めにして昼前に蕎麦屋へ行くパターンや、午後2時以降の少し遅めのランチにすれば比較的空いています。特に土日祝日は開店直後が狙い目です。
また、大内宿は平日でも観光客が増えやすい観光シーズンがあります。桜や紅葉の時期、連休は特に混雑が予想されるので覚悟を。混雑予報の掲載サイトやSNSの混雑情報も参考にしましょう。
週末や連休の混雑を避けるコツ
週末・連休は一層の混雑に備えたいものです。並ぶのが苦手な場合は、開店前に行列ができている店舗を避けて別店舗へ向かうのも手です。表通りから少し外れた裏通りにも穴場的な店があります。
また、グループで訪れる場合は事前に分かれて別々の店へ入り、食後に合流するスタイルも対応策になります。子連れの場合はキッズメニューのある店や座敷の有無も確認しておくと安心です。効率よく店を回るために、訪問リストを事前に作成しておくとよいでしょう。
まとめ
大内宿には、地元民から観光客まで楽しめるランチスポットが揃っています。名物のねぎそば、揚げ餅、しんごろうなど郷土の味を提供するお店を中心にご紹介しました。
混雑を避けるには、営業時間や定休日の確認、訪問時間の工夫が大切です。ランチと合わせて古民家カフェで甘味を楽しむのも旅の醍醐味。この記事を参考に、大内宿で人気おすすめのランチを満喫してください。
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