猪苗代湖は福島県に位置する大きな湖で、豊かな自然環境が釣り人を魅了します。
近年はブラックバス釣りだけでなく、清流を好むトラウト(桜マスやイワナ)が岸から狙えるフィールドとして注目が高まっています。
春の解禁とともに大型トラウトが狙え、夏以降も冷水を好む魚が活発になるためシーズンを通じて好釣果が期待できます。この記事ではトラウト釣りのシーズンごとの狙い目や時間帯、主要ポイント、タックル選びなど最新情報を交えてわかりやすく解説します。
目次
猪苗代湖でトラウト釣りを楽しむ方法
猪苗代湖のトラウト釣りは、初心者からベテランまで楽しめるフィールドです。湖水は透明度が高く、釣り場の変化が視認しやすいのが特徴です。釣り方は基本的にルアーキャスティングですが、安全に配慮したボートやウェーダーでのスタイルもあります。まずは安全第一で釣行し、この湖の大自然を満喫しましょう。
猪苗代湖に生息するトラウトの種類と特徴
猪苗代湖にはイワナ(ヤマメ系トラウト)とサクラマス(陸封型ヤマメ)が主に生息しており、特に大物が釣れることで知られます。過去には酸性の猪苗代湖でも、現在は水質が改善されて豊かな生態系が復活しました。湖畔の透明度が高い水質はトラウトの成長を促し、春先になると岸近くまで寄りやすくなります。
トラウト釣りの基本テクニック
猪苗代湖では岸からのキャスティングが一般的で、初心者は小型のスプーンやクランクベイトから試してみるとよいでしょう。湖は広いためボトム付近を探るための重めのルアー(7〜20g程度)がおすすめです。晴れた日や風のない日には透明水向けのナチュラルカラーを使い、濁りや波がある場合は視認性の高い蛍光系カラーに切り替えましょう。ボートでのトローリングも有効なので、状況に応じて釣り方を使い分けることで釣果が上がります。
猪苗代湖トラウト釣りのベストシーズンと時間帯

猪苗代湖のトラウト釣りは春から秋がメインシーズンです。4月1日の解禁後はトラウトの活性が高まり、大型魚が岸に寄ることもあります。5月以降は水温が上がるため日中の釣果が出にくく、朝まずめ・夕まずめの釣りが有利になります。夏から秋にかけては水温が高くなる影響で魚が深場に移動するため、ターゲットに応じたポイント選びが重要です。
春~初夏:解禁から梅雨前の釣り方
4月の解禁直後は追波川など湖に流入する河川の合流点や湖岸の岩場が狙い目です。トラウトは産卵期を迎え浅場に寄りやすく、大型のサクラマスやイワナがヒットしやすい季節です。活性が低いときは軽めのスプーンやシャッドでゆっくり探ってみましょう。
5月以降は水温上昇に伴いトラウトが深場へ移動し始めます。晴れた日の日中は深く潜るため、朝夕の薄明時に岸際を重点的に狙うと良い釣果が期待できます。状況に応じてポイントを移動し、水温の低い時間帯を意識して釣りましょう。
夏~秋:水温上昇期の狙いどころ
夏場は表層の水温が高くなるため、トラウトはさらに深いところに潜ります。7〜8月は重めのスプーンやダウンショットで深場を探るトローリングが有効です。9月に入ると水温が下がり始め、朝夕に岸寄りするトラウトも増えます。特に秋以降は釣果のピークで、大きなサクラマスがヒットするチャンスが高まります。
時間帯別の狙い目
トラウト釣りでは朝まずめと夕まずめの時間帯が特に効果的です。春や秋は日の出直後に岸近くへ大型魚が寄りやすく、効率よく釣果を狙えます。日中の最も水温が高い時間帯はトラウトの活性が低下しがちなので、日陰や風通しの良いポイントに移動してみるとよいでしょう。夜間釣行も可能ですが、漁協のルールと安全には十分注意してください。
猪苗代湖トラウト釣りのおすすめポイントとアクセス

猪苗代湖にはトラウト狙いに適したポイントが数多くあります。特に川の流れ込み付近や地形変化の大きいエリア、桟橋や沈み根がある場所は魚影が濃い傾向があります。湖畔には駐車場やスロープの整備されたアクセスしやすいポイントも多いので、ポイントの選択肢は豊富です。
舟津漁港付近のポイント
猪苗代湖東岸の舟津漁港は駐車場とトイレがある好ポイントです。防波堤や沖の人工魚礁周辺にはトラウトが付くことが多く、特に朝夕は期待が高まります。船道と平行にキャストして、シンキングミノーやクランクベイトで岸沿いを探ってみましょう。
鬼沼ワンド周辺のポイント
南岸にある鬼沼ワンドは入り組んだワンド状のエリアで、浅瀬と深みが隣接しています。特に春先は流れ込み付近に魚影が増え、小型スプーンやミノーで岸寄りのトラウトを探ると良い釣果が期待できます。湖底の地形変化が大きいため、丁寧な誘いを心掛けましょう。
上戸浜周辺のポイント
上戸浜付近は砂浜と岩場が混在する釣り場で、水深が徐々に深くなるのが特徴です。杭や岩陰を意識して遠投し、ボトム付近を探るとイワナやヤングサクラマスがヒットすることがあります。朝まずめにミノーやシャッドを斜め引きして探ってみてください。
十六橋水門付近のポイント
十六橋水門周辺は流れ込みと湖の深場が交わるエリアで、水温が変わりやすいためトラウトが集まりやすい場所です。底を狙いやすいジグヘッドリグやメタルジグでボトムを丁寧に探り、朝夕で群れが岸寄りするタイミングを狙いましょう。
猪苗代湖トラウト釣りに最適なタックル・ルアー選び
トラウト釣りではターゲットに合わせたタックル選びが釣果を左右します。猪苗代湖では引きの強いトラウトが多いため、バットパワーのあるミディアム~ミディアムヘビーのスピニングロッドと3000番クラスのリールの組み合わせが使いやすいです。ラインは水の透明度が高いのでフロロカーボン(号数1.5~2.5前後)や細めのPEラインがおすすめです。細いラインはルアーのアクションを活かせますが、根掛かりには注意しましょう。
ロッド・リール・ラインの選び方
7~9フィートのスピニングロッドはキャスティングの飛距離と操作性を両立できます。リールはドラグ性能が安定したものを選び、ラインはフロロカーボン1.5号前後が扱いやすいです。状況に応じては細めにしてルアーの動きを活かすのも有効ですが、湖の根掛かりには注意が必要です。
ルアー・エサの種類と使い分け
トラウト釣りに効果的なルアーは、小型スプーン(3~7g)やミノー、シャッドテールワームなどです。透明な水質では小魚に近いナチュラルカラー、濁りがある時は赤やオレンジの蛍光系カラーが有効です。夏場や深場狙いでは重めのルアーやダウンショットリグを使い、底付近を丁寧に探りましょう。
ウェアや釣り具の装備
釣行時はウェーダーやライフジャケットを装着しましょう。湖岸は足場が滑りやすく、水深や風の影響で転落の危険があります。また、気温が低い季節は防寒着やレインウエアで体温低下を防ぎ、夏場でも風が強い日はウインドブレーカーがあると快適に釣りができます。
猪苗代湖での釣りルールと安全ポイント

猪苗代湖で釣りをするには福島県の「会津若松地区遊漁券」が必要です。遊漁券は釣具店や一部コンビニで購入できます。ブラックバスはキャッチ&リリースが原則で、持ち帰り禁止期間があります。また、決められた場所での釣りを心掛け、安全装備(ライフジャケットなど)と周囲への配慮を徹底しましょう。
遊漁券の取得方法と基本ルール
- 猪苗代湖で釣りをする場合、「会津若松地区遊漁券」が必要です。遊漁券は湖畔の釣具店や指定の取り扱い店、またはコンビニ(一部)でも購入できます。
- 遊漁券には日券や年券があり、有効期間を確認して釣行前に取得しておきましょう。
禁止区域と釣りのルール
- 岸釣り禁止エリアがあります。猪苗代湖には航行禁止や立ち入り禁止区域が設定されている場所があるため、現地の案内板で必ず確認してください。
- ブラックバスの持ち帰りは禁止されておりキャッチ&リリースが推奨されています。トラウトなど他の魚は原則持ち帰れますが、釣り過ぎには注意しましょう。
安全マナー:装備と注意点
- ウェーダーとライフジャケットは必ず着用しましょう。急な深みや滑りやすい足場から身を守るため、安全装備は最低限必須です。
- 周囲への配慮:他の釣り人との距離を取り、キャスト時は後方に注意します。他の船舶や遊覧船の航行にも十分気をつけてください。
- ゴミの持ち帰り:釣り場を清潔に保つため、ゴミや古い釣り糸は必ず持ち帰りましょう。
まとめ
猪苗代湖のトラウト釣りでは、シーズンや時間帯に応じたポイント選びと適切なタックルが釣果を大きく左右します。春は浅場、夏は深場、朝夕のマズメ時など魚の行動パターンを読みつつ釣り場を選びましょう。遊漁券の取得やルール・マナーを守り、安全装備を整えて楽しむことも重要です。豊かな自然に恵まれた猪苗代湖で、最新情報を参考に大物トラウトを狙ってください。
下郷町ライブカメラ
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