福島県南会津に位置する「塔のへつり」は、長い年月をかけて川に削られて塔のような奇岩が並ぶ国指定の景勝地です。
周辺には会津若松や大内宿もあり、多くの観光客が訪れますが、山間部にあるため行くまでのアクセスには注意が必要です。
本記事では、車・電車・バスそれぞれのルートや所要時間、駐車場情報などを整理し、最新のアクセス情報をお伝えします。
これを参考にすれば、初めての方でもスムーズに塔のへつりへの旅が計画できます。
目次
塔のへつりへのアクセス方法
塔のへつりへアクセスするには、車と公共交通機関があります。車であれば東北自動車道・白河ICから一般道を経由して約40km、50分ほどで着きます。
電車の場合、会津若松駅から会津鉄道で塔のへつり駅へ向かい、駅から徒歩で現地に入ります。多くの観光客は車を利用しますが、会津鉄道や路線バスを組み合わせたルートもあります。
以下では、それぞれの行き方と所要時間などを詳しく見ていきます。
主な交通手段
塔のへつりへの主要な交通手段は車と電車(+バス)です。車では高速道路(東北道)を利用し、下郷町まで来てから一般道を走るルートが一般的です。
一方、電車の場合はJRから会津鉄道へ乗り継ぎ、最寄り駅(塔のへつり駅)まで向かいます。さらに、会津若松方面からは路線バスも利用可能ですが、本数が限られているため時刻表の確認が重要です。
初めて訪れる人は、全体の流れを把握するためにも、車と公共交通それぞれの特徴や所要時間をしっかり押さえておくと安心です。
所要時間と費用の目安
主要ルートの所要時間と概算費用をまとめると次のようになります。交通手段や路線により所要時間は変動するので、おおよその目安として参考にしてください。
交通手段・区間 | 所要時間 | 料金目安 |
---|---|---|
車:東京駅→東北道・白河IC経由→塔のへつり | 約3.5時間(約250km) | 高速料金約4,000円 |
電車:東京駅→郡山駅(新幹線)→会津若松駅→塔のへつり駅 | 約4.5時間 | 約9,870円 |
車:会津若松駅→塔のへつり(国道経由) | 約45分 | 高速料金なし |
電車:会津若松駅→塔のへつり駅(会津鉄道) | 約45分 | 約1,150円 |
車でのアクセス
塔のへつりへ車で向かう場合、最寄りの高速道路ICは東北自動車道の白河ICです。
白河ICからは国道289号線・121号線を使って現地まで向かいます。会津若松方面から来る場合は、会津若松市から国道118号線で南下し、下郷町に入ってから国道121号線に合流するルートが一般的です。
いずれの経路でも沿道に「塔のへつり」の案内標識が出ているため、ナビを使わなくても比較的迷わずたどり着けます。
東北道・白河IC経由のルート
東京方面から車で向かう場合、東北自動車道の白河ICから降りるルートが一般的です。白河ICから国道289号線を南下し、その後国道121号線に入ります。途中には会津高原尾瀬口駅などを通りますが、道はよく整備されており、大きな渋滞が発生しにくい経路です。
総距離は約40kmで、天候や交通状況にもよりますが50分前後で塔のへつりの駐車場まで到着します。
会津若松・日光方面からのルート
会津若松方面から来る場合は、会津若松市街から国道118号線で南下します。やがて国道121号線と合流し、そこから伊南川に沿って走ると塔のへつりに到着します。所要時間はおよそ45分、距離は約30kmです。
栃木県の日光方面からは、国道121号線を北上して南会津へ向かうルートが一般的です。途中は山道が多いものの信号が少なく信号待ちが少ないため、比較的快適に運転できます。
料金と所要時間の目安
高速道路を利用した場合の料金は、白河IC〜須賀川IC(福島JCT経由)でETC割引を利用すると片道約3,800円です。会津若松方面からは高速を使わないため、道路料金はかかりません。
それぞれのルート時間は前述の通り、白河IC経由で約50分、会津若松経由で約45分です。交通情報や道路状況を出発前にチェックしておくと、より余裕を持ったプランが立てられます。
公共交通機関でのアクセス
公共交通機関を利用する場合、主に電車とバスを組み合わせて塔のへつりへ向かいます。最寄り駅は会津鉄道の塔のへつり駅で、会津若松駅から会津鉄道に乗り換える経路が一般的です。
電車利用のメリットは自分で運転しなくてよい点ですが、列車本数が少ないため時刻表の確認が必須です。また、会津若松方面から出ている路線バスもあるため、天候やスケジュールに応じて使い分けましょう。
会津鉄道を利用する方法
会津鉄道は会津若松駅から塔のへつり方面への路線を走る私鉄で、塔のへつり駅は無人駅です。会津若松駅からは快速「AIZUマウントエクスプレス」や普通列車で塔のへつり駅まで直通で向かうことができ、所要時間は約40~45分です。
塔のへつり駅から観光入口までは徒歩約350m、急な坂道があるため大きな荷物がある場合は注意が必要です。また、列車の車窓からは大川沿いの渓谷美も楽しむことができます。
主要都市からのアクセス経路
東京方面から公共交通を利用する場合、東北新幹線で郡山駅または新白河駅まで行き、そこで磐越西線に乗り換えて会津若松駅に向かうルートが一般的です。
会津若松から塔のへつり駅までは会津鉄道で約40分です。また、浅草駅から出発する会津鉄道直通の快速列車「会津マウントエクスプレス」を利用すれば、乗り換えを減らして東武線経由で会津若松まで行くことも可能です。運行本数が限られるため、事前に時刻表を確認しておきましょう。
路線バスを利用する場合
会津若松駅などから出ている路線バスを利用する手段もあります。下郷町を運行する会津バスの「塔のへつり入口」停留所で降車すれば、駐車場に隣接した入口まで徒歩約5分です。
ただし、このバス路線は1日に数往復しかなく本数が非常に限られているため、事前に時刻表を調べておくことが重要です。車利用に比べると自由度は下がりますが、運転に自信がない人や季節運転のない時期には有効な選択肢となります。
塔のへつりの駐車場情報
塔のへつりの駐車場は観光スポットの入口近くに整備されており、メインとなる「木かげの駐車場」は広い未舗装のスペースです。普通車が約20〜30台停められ、バスは数台分のスペースがあります。
駐車場は基本的に無料で利用できますが、紅葉シーズンなど繁忙期は午前中から混雑するため、早めの到着をおすすめします。駐車場周辺にはトイレや土産物店もあり、観光前に立ち寄ることができます。
木かげ駐車場の場所
木かげの駐車場は塔のへつりの観光入口すぐ近くに位置し、住所は下郷町大字弥五島です。
国道121号線沿いに大きな案内標識があり、標識に従って脇道に入れば数百メートルで到着します。駐車場は林の中にあり木陰が多いため、夏でも比較的涼しく車を停められます。カーナビには「塔のへつり 駐車場」または住所で検索するとスムーズに案内されます。
駐車料金・台数
駐車料金は特に設定されておらず、普通車であれば無料で停められます(バス・大型車も駐車可能ですが、スペースに余裕は少なめです)。
前述の通り木かげの駐車場は普通車20〜30台が目安で、繁忙期には満車になることがあります。係員が誘導している場合もあるため、指示に従って安全に駐車してください。
混雑に備えるポイント
塔のへつりは特に紅葉シーズンや週末に混雑しやすい場所です。駐車場の混雑を避けるには午前中の早い時間に到着するのが得策です。また、連休や観光シーズンは会津地域の高速道路や国道も渋滞しやすいため、時間に余裕を持ったスケジュールにしておきましょう。
公共交通を利用する場合も列車やバスの本数が少ないので、余裕をもって時間を組むことが重要です。最新の道路交通情報や列車運行状況をチェックして、安全かつ快適な旅を心がけましょう。
まとめ
塔のへつりへは車・電車・バスいずれでもアクセスが可能ですが、車で行く場合が最も自由度が高く便利です。東北道の白河IC経由で片道約50分(約40km)、会津若松側からは約45分(約30km)ほどです。
公共交通では会津若松駅から会津鉄道を利用するルートが基本で、所要時間は約40〜45分です。駐車場は無料で普通車20〜30台分があり、特に秋の紅葉時期は早めの到着を心がけましょう。
最新の運行情報や道路状況を確認した上で、安全で快適な旅行を楽しんでください。
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